アリジゴク

ヨメさんの田舎に行って来たついでにアリジゴクを捕まえてきました。イメージとしてはなにか恐ろしい感じのする虫ですが、砂から掘り出すと小さくひ弱な虫です。ちなみにヨメさんの田舎では「ベンベコさん」と呼ぶそうです。

アリジゴクというのはウスバカゲロウというトンボに似た虫の幼虫のことです。雨などが当たらない軒下の地面にすり鉢状の巣を作ってアリやダンゴムシなどが落ちてくるのをじっと待っています。


少し見にくいですがこのようにたくさんの巣が作られてます。

巣は粘土が乾いたようなきめの細かい砂で出来ており虫が落ちると登りにくくなっていますが、落ちてしまったら2度と上がれないようなものではなく、少し大きなアリなら比較的簡単に登って逃げてしまいます。アリジゴクとしては簡単に獲物を逃がしてしまってはたまりません。そこで獲物が巣に落ちると大あごで砂を飛ばして獲物の足を滑らせて底まで落ちるように仕向けるわけです。

うまく獲物が底に落ちると大あごを獲物の体に突き立てます。これは逃がさないようにするためだけじゃなく、大あごが注射針のように中空になっておりそれで獲物の体液を吸い取るためです。体液を吸い取り終わった獲物はもう用はないので(体は食べない)大あごを使って上手にすの外にはねとばします。巣の周りをよく見ると体液を吸い取られた虫たちがあちこちに落ちています。

また巣も同じ巣を使い続けるのではなく、ある程度使った巣はつぶして新たな巣を作り直します。

こうして幼虫時代を2〜3年過ごすと砂の中に繭を作っていよいよウスバカゲロウに羽化をします。数年前に飼っていたアリジゴクは我が家で羽化しました。


アリジゴクを掘り出したときに一緒に出てきた繭。すでに抜けた後でした。

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